韓国の記事にシユンさんの記事が掲載されていましたので皆さんにご紹介します。

<スタッフ翻訳>
映画『誕生(仮)』ユン・シユン「外国語のセリフを練習しすぎて口の中が荒れた」


©민영화사

俳優ユン・シユンが、映画『誕生(仮)』で演じた朝鮮初の司祭キム・デゴン神父について話した。

映画『誕生(仮)』は、新しい朝鮮を夢見て平等主義と博愛主義を実践する25歳で殉教したキム・デゴン神父の一代記を通じ、宗教的な影響力だけでなく信念を持って恐怖に立ち向かい、未来への希望を抱いた若者の人生を描いた作品だ。

ユン・シユンはキム・デゴン役を通じて17歳から20歳半ばで殉教するまでの姿を演じた。特有の親しみやすい魅力と、高い演技力で見せた好奇心旺盛な青年が、朝鮮初の司祭に成長する過程を描いている。

ユン・シユンは、8年ぶりに映画に出演することになった感想として「とても緊張する。お金を払って映画館にいらして、僕のことを良くも悪くも見てくださる訳じゃないですか。愛がなければ映画館に座っていらっしゃらない。だから、怖さもある。もうオーディションは受けない俳優になったが、オーディションを受ける感じだった」と率直な気持ちを話した。


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韓国映画としては初のバチカン法王庁で試写会を行った『誕生(仮)』は、公開前から多くの人の期待を集めていた。バチカンに行ってきた感想を聞くと、ユン・シユンは「とても光栄だった。もし韓国で公開を先にして人気のある状態で行っていたら、また違って感じたと思う。でも公開前に招待された。そのため、キム・デゴンという人物のことを待っていた世の中と時代が必要とした作品のようだった。胸いっぱいになって待ちに待っていた生命が誕生した感じだ」と表現した。

実在した人物を演じることにプレッシャーはなかったか?という質問に対して、「キム・デゴンを、ただの宗教人として偉大な人と表現するんだったら僕が演じてはいけなかった。<聖人>と表現される人物を、適当に演じると観客の方々にそっぽを向かれると思う。だから、キム・デゴンには<僕と似たようなことがある>と考え、演じようとした。少し子供のようで、僕の抜けている感じを表現することができたと思う」と説明した。
さらに、「僕たちの映画のモットーでもある。キム・デゴン神父は、ただ新しい時代を切り開いた開拓者のようだ。僕は基本的に、どんな学問を学ぼうが歴史を学ぶのではないか。心の奥底では正統性を持っているんじゃないか。だからキリスト教のルーツ、宗教家ではない1人が時には固定観念をなくして破格的な新しい開拓をしたのではないかと思う」と付け加えた。

ユン・シユンは殉教シーンを撮影するときに緊張しすぎて、撮影現場に家族を呼んだそうだ。彼は「両親に電話して<お母さん今どこ?あと2時間で来られる?>と聞き、ソウルから忠清道まで来てくれた。家族で30分間手をつないで祈った。何か意図があるのではなく、演じる人の心を感じてみたかった。何かを祈る気持ちで撮らなければならないと思ったからだ」と打ち明けた。


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それだけでなく、ユン・シユンは映画のセリフの半分近くにも及ぶ外国語のセリフについても話した。「外国語を流暢に話そうとすればするほど、その国の人々が聞くと変らしい。韓国語も同じだ。欲張らず、しっかりと発音するほうが、彼らが聞く分には良かったそうだ。元気ハツラツな人なら、発音ができていないことも気にされなくなるのではないかと思った」と話した。

ユン・シユンは外国語のセリフの意味も知らなかった。「昔のラテン語なので、現代の人は聞き取れない。だから音節を色に分けて虹色に配列すると、頭の中で文字の色が浮かぶ。その色の情報からデザインをして絵を描いて演じた。そんなこんなで少し早く覚えることができ、誰かが読んでくれるのを聞きながらもっと覚え、フランス人俳優が来てずっと僕がセリフを言うのを聞いてもらい、本当にありとあらゆることをした」と笑った。

ユン・シユンは実際にフランス語を練習し、口の中が荒れたりもしたという。「フランス語には舌を噛む発音が多い。だから練習した後にご飯を食べると痛かった。いつの間にか口の中が荒れていた。食事ができないほどだった。映画でも何度か分かるシーンがある。」とも話した。


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体を傷つけるまで演じる情熱には何か理由があるのか尋ねると、ユン・シユンは「発音が正確でなければならないから。後輩たちもそうだし、同年代の俳優の演技を見ると落ち込んでしまう。演技がとても上手で。羨ましいなと思うと同時に嫉妬する。だから、今回の外国語のセリフは努力の領域だと思ったから一生懸命に練習した。情熱から押されてはいけないからそう思った。全然分からなかったが、1ヶ月間ぐらい朝7時に起きてフランス語2時間、中国語1時間、ラテン語は数時間。1日に5~6時間ずつ練習した」と演技への情熱を明かした。

また、ユン・シユンはキム・デゴン神父を慎重に演じたそうだ。「舞台挨拶で韓国・釜山に行った。皆でお酒を飲んでパブのようなところにも行きたかったが、目撃談などが出たらダメだと思った。法王にも祈りをお願いしたのが、この映画が世の中に知られるまでは僕という人物はなくなり、キム・デゴンを見せることが重要だと思った。以前までは俳優になってから学んだとすれば、僕自身をなくすことを学んだ。自分自身をなくすことも、偉大な俳優の役目だということを学んだ」と打ち明けた。

映画『誕生(仮)』は海と陸地を行き来した、冒険家でありリーダーだった青年キム・デゴンの開拓者的な一面と、新しい世の中を夢見た朝鮮時代の若者としての意志と勇気を引き立たせるように描いた作品だ。波が吹き荒れる海上や、雪原を行き来する険しい旅程に命をかけたアドベンチャー映画として、11月30日に韓国にて公開された。

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